野菜作りはとても楽しい。
ボランティアで生き生きと‼
●加佐地区を選んだ理由と感じた事●
京都で定年(60歳)を迎え、以前よりの夢だった田舎暮らしを実現すべく故郷の北海道に下見に行ったりしましたが、家族から遠すぎると反対され、京都からあまり遠くないところを考えていました。そんなとき、妻の知り合いのご主人が舞鶴で釣ってきたイカをいただき食したところ、その新鮮さに感激し、さらには舞鶴市の空き家バンク制度を教えてもらい、早々応募したのがきっかけでした。
市の農林課から何件かの物件を紹介され、上漆原の借家に単身移住しました。20世帯くらいの集落ですが、地元の方や先輩移住者の方には、いろいろ親切にしていただき、人生初めての田舎暮らしの初歩を教わった次第です。無償でお借りした畑での野菜作りも楽しく、近所のご婦人から『初めてにしては上手!』とおだてられましたが、翌年からだんだん収穫量も少なくなり、最初の年は以前から畑を使っていた人がまいた肥料が効いていたためと判りました。自分の未熟さ、野菜作りの奥深さを痛感しましたが、これも田舎暮らしの楽しさは、都会では決して味わえないものでした。
移住2年目に、知人の紹介で漁業関係のアルバイトもさせてもらい、人生初めての楽しい経験でした。これも山に囲まれ、上にも近い加佐地区ならではの恩恵と思います。3年前、久田美で古民家を購入し、現在京都から移住してきた妻と暮らしております。時折、京都と福知山から娘夫婦が孫と一緒に遊びに来て、庭でのプール遊びや虫取りなどで走り廻っております。山々の緑に囲まれた中で暮らせるこの地域の生活は、今の私たちにはかけがえのないものです。
●これからの目標や計画● 手術のため、2年前にアルバイトを辞め、『毎日サンデー』になったので、運転ボランティアのグループに入れていただき、障害者の方々の病院への送迎運転活動を月に3,4回させていただいております。ささやかな活動ですが、生活のリズムができ、社会とのつながりも持てますので、もう少し枠を広げてみようかと考えています。そのためにも、健康第一ですので、長年やっているテニスもさらに頑張ろうかと思っています。2年前から久田美地区の住人となった妻は、地域にも溶け込み、ヨガ教室やガーデニング、家周りの雑草刈りや墨絵等をより楽しみたいと言っております。
※この記事は、舞鶴市加佐地域農業農村活性化センター「大庄屋上野家」が発信している「移住者インタビュー」を転記したものです。