歴史街道ウォーキング in 大浦
(2019年5月30日の記事です。)
5月29日に「歴史街道ウォーキングin大浦」に参加してきました。こちらのイベントは春秋開催で、今回で10回目とのことです。
舞鶴市の東北部にある大浦半島の歴史に関わる場所をウォーキングで回るというイベントです。個人的にこの大浦半島は、全国の有名地におとらないパワーをもらえる土地と思っていたので、興味があり参加しました。
今回は12㎞を歩き、訪ねた所では様々なお話しを聞くことができました。
●河辺八幡神社
・この後に行った観音寺の別棟地のため、その影響でいろいろなものが残っている。写経は北部最古のもの。
・拝殿(祭祀・拝礼を行なうための社殿)は舞鶴では珍しい「割殿」型。通路をはさんである2つの拝殿は、祭事等を行う際に板を渡して舞台をつくる。
・本殿前の石灯籠は京都府指定の無形文化財になっている。
この後、コンクリートで舗装された道路を観音寺のある山の中までえんえん歩きました。
山のふもとには、「補陀落渡海」の象徴かと言われる説もあるソテツが観音寺の表示とともにありました。
ここから観音寺の仁王門まで3㎞です。観音寺は修験の寺というだけあって、傾斜が急でしたが、山草や野草に詳しい方から、道端に生えているものの話をきいたりしているうちに到着しました。
●観音寺
・補陀洛寺で密教の寺。
・真言宗だが最澄(天台宗)が開いたという説あり。
・鐘つき堂は丹後で一番古いもの。
・天皇家ゆかりの施設といわれている菊の御紋が門などに見受けられました。また、日本各地にある補陀落渡寺は、天皇家と関わりがあると聞いたことがあります。
寺門の威厳ある仏像。以前開催された「運慶展」では1割が舞鶴周辺から出された仏像だったらしいです。舞鶴では、平安初期〜鎌倉末期の仏像が多く見られるので、その頃文化が優勢だったと見受けられるとのことです。
●八十八ヶ所地蔵巡り
・観音寺の裏山にある88のお地蔵さんを回れば、四国八十八ヶ所を回ったことになるというところです。500〜600メートルで一巡できます。
舞鶴には観音寺の他に八十八ヶ所地蔵巡りが、多禰寺の裏にある多禰山、野原、西舞鶴の愛宕山にもあるそうです。野原の八十八ヶ所地蔵巡りは、登るのがけっこう大変だけれども、景色がとても綺麗とのことです。
他の参加者の方が、「個人で回ったら聞けなかった話を聞けて良かった。」と言われていましたが私もそう思いました。
大浦は自然がとても綺麗なところとは思っていましたが、さらに歴史的にもかなり重要なものが点在している土地だとも思いました。