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星空人権映画上映会「ぼくはうみがみたくなりました」

先日、毎年恒例の人権映画上映会がありました。今年はコロナ対策ということで人数を制限し、舞鶴市総合文化会館の駐車場にて屋外上映をされました。

今回の映画「ぼくはうみがみたくなりました」の原作は、自閉症児・大輝(だいき)くんの父親である脚本家の山下仁明さんが「一人でも多くの人たちに自閉症のことを知ってほしい」と思いで書き始められたものです。その映画化を企画し、インターネット上で製作費のカンパを募っていたところ、大輝くんは15歳で事故で亡くなります。それがきっかけで、本格的に資金を集められ、多くの賛同者を得てついに映画が完成します。

クラウドファンディングという言葉がない中、インターネットで集めた3500万円は、当時の自主製作映画の日本記録だったそうです。

この上映会ではいつも映画に絡んだ方がお話しをされます。今回はなんと、この映画の脚本家の山下さんで、コロナ禍ということでオンラインで話されました。本当に自閉症を知ってほしいという気持ちで映画を作られたんだなと分かりました。

映画は自閉症がよく分かる内容でした。

自閉症はいろんなタイプがありますが、大輝くんは典型的な重度の自閉症児だったそうです。

大輝くん役の伊藤祐貴さんの演技は、まるで伊藤さんが自閉症かのように錯覚するほど上手で、自閉症をよく知る関係者から大絶賛だったそうです

自閉症というと漢字から、閉鎖的なイメージを持ちますがそうではなく、集団とのやり取りが苦手やこだわりを見せるなどの特徴があります。他にも様々な特徴があります。近年増えてきているアスペルガー症候群も自閉症に類似した障害とのことです。

多くの人がこの映画を見て、自閉症をよく知ってもらえればなと思いました。

夏の夜の映画、なんだかノスタルジックで良かったです。

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